ミニッツのシャーシタイプ

ミニッツレーサーにはいくつかのモーターの搭載方法があることは前回にも説明しました。そしてそれは全部後輪駆動となっています。残念ながら実車のように前輪駆動(FF)は存在しません。RCカー全体を見てもFFは殆どありません。グリップが悪くうまく走らないのと、駆動輪と操舵輪が同じだと構造が複雑になり過ぎるからです。今回はそれぞれの搭載方法による走りの違いを、搭載できるボディと合わせて考えていきます。でもその前にフロントのトレッドについても理解する必要があります。

実はミニッツレーサーはフロントトレッドもワイドとナローの2種類が選択できます。トレッド幅で3mmほど違い、主に搭載するボディ幅で決めることになります。それぞれにオフセット0mmのホイルを装着した場合、総幅は67mmと70mmになりますのでボディ幅が70mm以下の場合は必然的にナロートレッドを選択することになります。

この2種類のフロントトレッドと4種類のモーターマウント方式によって、同じメインシャーシでありながら多彩なボディを搭載可能としたのです。このことから自分の一番のお気に入りのボディが一番速く走れるシャーシタイプとは限らなくなってきます。
ボディを取るか速いシャーシにするか・・・ミニッツは奥深いですね。

MMはいわゆるミッドシップです。搭載可能なボディもスーパーカーなどの大型ボディが殆どです。FIA GT1やSuperGTなのどレーシングカーにも一部MM方式があります。ホイールベースもRMやHMの一番長いLよりもさらに長い2Lとなり、ロングでワイドな分安定した走りが可能になります。限界が高く高速でコーナリングが可能ですが、その分限界を超えた時の挙動は他よりも早く扱いにくい面もあり上級者向けと言えるかも知れません。フロントトレッドはワイドが基本になります。

RMは後輪の更に後方にモーターをマウントします。ポルシェのような感じですね。搭載できるボディも種類が豊富で一番人気があります。フロントトレッドは搭載するボディに合わせてワイドとナローを選択します。ワイドトレッドなのに敢えてナローにしてホイルにオフセットを付ける事で操縦性を変えたりもできるのであれこれと試したい人には最適と言えるでしょう。またホイールベースもS・M・Lと3種類セッティングでき、多彩なボディが搭載できます。操縦性も素直で扱いやすい反面、リアのオーバーハングに重量物が乗っていることからMMと同じ速度でコーナーに侵入するとスピンしてしまうこともあります。

HMは後輪の車軸の上にモーターを搭載します。このことからトランクを持たない2BOXのボディが使用できるようになります。搭載するボディが小さいためフロントトレッドもナローが基本になります。重心が高くボディも小さいためレースに使用するには他と比べ明らかに不利で、雰囲気を楽しむか専用のクラスを設けてレースをすることになります。走らせてみるとすぐに分かりますが、他のマウント方式のようにコーナーに侵入するとコロコロと転がってしまいます。HMを速く走らせることができる人が真の上級者と言えるかも知れません。

LMはその名の通りル・マン専用シャーシとなります。ル・マンと言っても様々ですがその中でもグループCボディ専用だと思ってください。ボディも他と比べ大きくホイールベースもMMより更に長くなります。フロントトレッドはワイド専用でオフセットも3mm以上必要になります。専用のタイヤ・ホイールを使用する事と相まってその走りは耐久レース車らしいゆったりとしたものになっています。レースをするためには専用のクラス設定が必要となり、初心者が最初に買う1台とはならないでしょう。ボディの大きさから他のクラスよりもラインどりを考えないとコースが狭く感じるのも特徴のひとつです。