ミニッツが他のRCに比べてお金があまりかからないと前回書きました。
それではミニッツは誰にとってもとっつきやすいRCなのでしょうか。ここがとても大事な問題なのです。実はミニッツは凄く速いのです。小さくてもミニッツレーサーの名の通り競争するためのRCなのです。ミニッツを購入してレースをしないのは、競技用の自転車を買ってレースに参加しないのと同じ事なのです。
ひとつランクが下のミニッツスポーツも実はとても速いです。最初は操縦できないでしょう。操縦できなければレースどころじゃないですね。でも安心して下さい。ミニッツ用の送信機(レーサー用のKT18・スポーツ用のKT19)にはトレーニングモードというものがあるのです。このトレーニングモードを使用すれば、ミニッツのスピードが半分以下になります。
いままで一度もRCの経験のない人はこのトレーニングモードで練習した方が良いでしょう。一度やってみるとすぐに分かりますが、どんなRCカーでも一番難しいのはコースのストレートを真っ直ぐ走る事なんです。これが初心者の人はうまきできません。ちゃんと走れるようになるためにもサーキット走行をお勧めします。自宅などで練習しても10m以上も真っ直ぐ走れる場所がなかなか見つからないと思います。まして屋外ではミニッツはちゃんと走ってくれません。トレーニングモードで真っ直ぐに走れるようになったら、ノーマルスピードで真っ直ぐ走るのは意外と簡単なのです。
「真っ直ぐ走らせる」というのは、ゆっくり真っ直ぐ走る事ではありません。全開です。だからトレーニングモードを使うのです。速度が半分のトレーニングモードでも最初から全開は多分できないでしょう。
「いやいや、そうじゃない。ゆっくり走らせたいんだ。」
そんな人はミニッツを買うべきではありません。他にいくらでもあります。ミニッツを買うということはレースをするということなのです。中にはミニッツを全く走らせずにコレクションしている人もいますが、そういう人は実は一度買って走らせてみて諦めた人なのかも知れません。実はミニッツのボディはとても良くできていてコレクターズアイテムにもなっているのです。ダイキャストのミニカーに比べたらとても安いのも理由の一つです。でもせっかく走るようにできているものをただ飾っておくだけってもったいないと思いませんか。
もちろんここまで読み進んでくれた人は何とかしてミニッツを走らせたいと思っている筈です。既に買ってしまっているかも知れませんね。買ってしまった人も買おうと決心した人も一度「エムズサーキット」へ来て下さい。真っ直ぐ走る練習から始めましょう。買ってしまった人には真っ直ぐ走るための簡単なセッティングを施します。まだ買ってない人には体験車を貸し出します。もちろんレースの見学だけというのも大歓迎です。
飛行機やヘリ・ドローンなどの空モノがやりたい人や、戦車などのクルマじゃない陸モノに興味がある人はここまで読んでないと思います。またRCカーに興味はあるけれどもっと大きいサイズが良いと思う人や、どうしても他の人とレースをするのは嫌だという人も同じですね。これから先はミニッツでレースがしたいと思っている人のための説明になっていきます。