それは何と言ってもトイラジです。要するにおもちゃ屋さんに売っているお子様用のアレです。2,000円程度から購入できるので買ってみるのも悪くないかも知れません。
中にはスマホで操縦できるものもあったりします。ジャンルも様々で、クルマ・ヘリ・ドローンや、中には潜水艦なんてのもあります。最近のトイラジはオモチャとは言え良くできたものも多く、結構楽しめます。
レーシングチーム・ガムのホームコースであるエムズサーキットにも色んなトイラジがあって、レースの合間の息抜きに遊んでいます。しかしそれで満足できるかどうかが一番問題なのです。
トイラジはあくまでもおもちゃなので精度を要求することは不可能です。なんとなくは動くけれど、例えばあそこにあと5cm近づきたいというような細かい制御は無理なのです。もともとRCの持つガタは実物にすると致命的と言えるくらい大きなものです。このガタを減らすためにメーカーはとても努力していますが、ガタをゼロにすることはできません。ゼロにするとくっついているという事になって、動かないかとてもシブい状態になるからです。という事はRCも大きくすればするほど精度が上がるという事になります。
じゃあ大きなトイラジを買えば問題がないのかと言うと、そう言い切れるものでもないのです。同じ大きさなのにトイラジとホビーRCの値段が何倍も違うのは、このガタに対するこだわりが大きいからなのです。ホビーRCはガタを少しでも減らすために、摺動部をボールベアリングにしてあったり交換できるようになっています。当然パーツ一つひとつの精度も格段に違うのです。
ホビーRCは買ってから自分で組み立てるようになっています。ここがトイラジとの大きな違いです。買ってきて組み立てる事から始めるからこそホビーなのです。そして色んなチューニングパーツが揃っていて自分好みに仕上げる事が出来るのです。もちろんトイラジと違って送信機も自分の好みの物を選ぶことができます。その結果トイラジとは比べ物にならない位に大きな出費となってしまうのです。
当然最初の1台を購入する時は信じられない位のお金がかかります。それでも実車のレースをする事を考えるととても安上がりなんですけど。まして本物のヘリコプターを買う人はそう多くはないでしょう。
ここなんです、肝は。実物にはとても手が出ないけれどホビーRCなら何とかなり、パーツを投入しながら徐々にうまくなっていける。これがホビーRCの醍醐味ではないでしょうか。
それでも呑みに行ったりパチンコをするのを止めなければ続けるのは困難かも知れませんね。
じゃあ、一番お金のかからないホビーRCはなんだ?という事になりますね。